- WTC (World Trade Center)世界貿易センター
- マンハッタンの一画にあった七棟の高層ビルを擁するオフィスや商業の複合施設。1966年着工し、北タワーが70年、南タワーが71年に完成。設計者は日系米国人ミノル・ヤマサキ。当時、世界一高いビルとなり、米国の富の象徴とされた。2001年9月11日、北タワーにアメリカン航空11便が、南タワーにユナイテッド航空175便が突入したとされ、両タワーとも約1時間後に崩壊。同日夕方には第7ビルも崩壊した。
- NORAD(North American Aerospace Defense Command)
北米航空宇宙司令部、または北米防空司令部 - 米国とカナダが共同運営する防衛組織。司令部はコロラドスプリングスのピーターソン空軍基地。911事件発生の通報時刻について、9/11調査委員会は最終的にNORAD報告もFAA報告も無視し、最初の一番機以外は事前通報が皆無だったと発表した。
- SOP(Standard Operating Procedure)
軍の標準作戦手順 - 軍の標準作戦手順、または標準実施要領、決まり事。2001年9月11日はSOPが無視されたと思われる出来事が相次いだ。
- NIST(National Institue of Standards and Technology)
米国国立標準技術院 - 商務省の技術部門で、多数の専門家を擁して技術革新や規格を研究・促進する。911事件ではWTCビル崩壊の原因を調査したが、報告書発表が予定より大幅に遅れ、内容も矛盾だらけだと批判を浴びた。
- メタログラフ
金属組織分析(解析) - 電子顕微鏡で、物質が何から出来ているかを解析すること。WTCの粉塵をメタログラフで解析したスティーヴン・ジョーンズ博士や冶金学専門家のパオロ・マリーニ氏は、その組成からWTCで特殊なテルミットが使われたことを確信した。
- MPRI(Military Professional Resources Incorporated)
軍事専門人材派遣会社 - 元兵士がMRPIに雇われ、対テロ戦争(アフガニスタン、イラク)の戦場に派遣されるケースが増えている。
- FEMA(Federal Emergency Management Agency)
米連邦危機管理庁 - 1979年に設立され、911以降、予算と組織が急に拡大した。FEMAの下部組織OEM(非常事態管理局)が州単位、地方単位の危機管理を司る。ニューヨークのOEMは、WTC第7ビルの23階に置かれ、ジュリアーニ市長が指揮していた。ここが911事件の秘密作戦本部だったのではないかと指摘する人もいる。
- テルミット(Thermite)
- 英語の発音に基づき「サーマイト」とも言う。アルミニウム粉末と酸化鉄粉末を混合した焼夷(しょうい)剤。点火すると高熱(約2300℃)を発し、鋼鉄を一瞬で溶かすことができる。硫黄を加えた改良型を「テルマット(サーメイト)」と呼ぶ。スティーヴン・ジョーンズ博士らの調査で、WTCの粉塵からアルミと酸化鉄だけでなく、硫黄や硝酸バリウムも発見されたことから、米軍の特許軍需品であるテルマット(鋼鉄の切断をさらに高速化するために開発された)の使用が疑われている。
- FAA(Federal Aviation Administration)
米連邦航空局 - 航空管制と航空輸送の安全管理を司る運輸省の下部機関。全国各地の管制センターを統括する。事件当日、問題の旅客機4機の通報が遅れたと批判を受けた。